ワコーズのトリプルアールの性能をカブ70で再確認。

エンジンオイル

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概要

今回はエンジンオイルの比較インプレ、ワコーズのトリプルアールの再確認です。

いつものように私が乗ってどう感じたか?という個人的な主観です。それでも読んで下さる優しい方、ゆっくりしていって下さい(^^)

違いの分かるオイル

カブ70を買ってすぐにワコーズのトリプルアールを入れたところ、納車整備時に入っていたワコーズのプロステージより滑らかに良く回る事を実感しました。高いだけの事はあります。

その後は、カブにはオーバースペック気味の海外有名メーカーのそこそこ高いオイルを入れて遊んでました。

毎日乗ってるとエンジンのフィーリングを体が覚えるのでオイルが変わった時もある程度なら分かります。

海外物の中で好印象だったのがモチュールの300V。

モチュールは2ストレーサーの頃もよく使いました。カストロより軽く回り、エルフより良い香りだった覚えがあります。

300Vは香りが甘いんですよ。「ひまし油みたいな匂いだな?」と思ってたら香料が入ってるそうです。

本来の性能とは関係ありませんが気分は盛り上がります。

海外メーカーに対する不信感

ある日、近所のバイク屋でダベっている時「海外メーカーのオイルは未公表でスペックダウンされている事がある」と聞きました。

そう言えば「海外メーカーの初期ロットはコストダウン無しで高性能な製品を出して客引きする」という話はバイク業界以外でも聞いた事があります。

全ての海外メーカーが該当するのか?は分かりませんが、そんな話を聞くと不安になります。

メーカーによってはハイドロクラッキングオイルを鉱物油と書かずに化学合成油と堂々と書いちゃってますからね!

そんな事書いて良いのか?という裁判にも勝っちゃったりして。

名前は出しませんが超有名なあのメーカーの話です。

普通の鉱物油より手間ひま掛かってるからと言って化学合成は盛り過ぎだろ?とツッコミたくなります。

そんなメーカーならバレない程度にコストダウンとかやりそうです。

ハイドロクラッキングオイルの詳細はモービルのWikipediaのエピソード欄に詳しく載っていました↓

モービル1 - Wikipedia

日本のオイルメーカー

そこで信頼性を求めて国内メーカーのヒロコーやスピードハートを試しました。

試した範囲内では、ヒロコーとスピードハートは良いオイルでした。

ここで言う良いオイルというのは、新品時から千キロ走るまで変化が無かった(感じられなかった)という意味です。

安いオイルの中には千キロ走ったら明らかにメカノイズが増える物もありますからね^^;

どんなオイルでも新品時が最高性能です。走れば必ず劣化します。エンジンオイルにとって走行後の変化イコール劣化です。

これを感じなかったのがヒロコーの4ストスペシャルエクストラバージョンとスピードハートのmini10w-40の2つでした。

別にこの2社から何か貰ってる訳じゃないのでディスる時はディスります。

ヒロコーのオイルが全部良いとは言いません。

カブに入れたヒロコーの飛竜は低回転時のトルクが細く、その代わり高回転時に一気にトルクが乗る2ストみたいな出力特性のオイルでした。(ちょっと大袈裟か!?)

趣味性は高くて面白いですが、一般道なら低回転のトルクが太い方が乗りやすいです。特にカブなんて細い道でのゴー&ストップがメインのビジバイです。

ゼロ発進の速さは到着時間にも影響する程の差があります。これはスーパーカブの機械としての性能を出し切れていないって事にもなります。

飛竜のようなオイルは休日に高回転をブン回すようなバイクに入れるべきでしょうね。

今どき、伝説となりつつあるヒマシ油を使う、色物枠でもありますから。

少なくともカブらしく路地裏をチョコマカ走るような走らせ方をするには向きませんでした。

面白いか?という判断基準なら話は変わりますが。

ワコーズトリプルアールを再確認

という訳で現時点で最高点を叩き出してるトップ2!

ヒロコーの4ストスペシャルエクストラバージョンとスピードハートのmini10w-40。

前回の頂上決戦では僅差ですがスピードでハートの勝ちとしました。頂上決戦編はこちら↓

モンキー、カブの横型エンジンオイル頂上決戦。スピードハートmini10w-40vsヒロコー4ST Special Extra Version 10w-40
ホンダのモンキーやスーパーカブの横型エンジンに最適なエンジンオイルは?(高級オイル編)

この2つのフィーリングをよく覚えてる内にベンチマークとしてのワコーズトリプルアールと比べて再確認します。

スピードハートのmini 10w-40から、ワコーズのトリプルアールに交換した際の第一印象は、

・中回転域での微振動が多い。

・軽やかに高回転まで回るけど低回転のトルク薄い。

・高回転の滑らかさは同じくらい。

この3つでした。

高級レーシングオイルが公道でも良いとは限らない

ここから考えられる事は、mini10w-40よりトリプルアールの方がフリクションの低減を重視していて油膜が薄いんじゃないか?という疑問です。

フリクションが低減すると気持ち良く高回転までブン回るのは良いんですが、その代償としてクッション性が乏しくなるなら公道用としては耐久性が気になります。

逆にレース用のオイルならば、最優先すべきなのはパワーとレスポンスの向上です。

その為には抵抗となる油膜を薄くするのが効果的です。

その上で高負荷、高熱、高回転の際に油膜切れを起こさない油膜強度を追求するのがレーシングオイルです。

公道用オイルとは求められる性能が違います。

高価なレーシングオイルが公道でもベストか?というと違います。

レスポンスや高回転パワーを求めると油膜は薄い方が良い。でも油膜切れしないような強度も必要。

あちらを立てればこちらが立たず、というオイル開発者の戦いがある筈です。

似たような価格帯なら相反する2つの要素をどの辺りのバランスにするか?というさじ加減がそのオイルの特性になります。

ワコーズのカタログにはトリプルアールはサーキット対応と書いてあります。

なら、多少の耐久性を犠牲にしてもサーキット走行に耐え得るレスポンス(油膜の薄さ)を確保しているんでしょうね。

それとも、最新の水冷エンジンをターゲットにしてるトリプルアールにとって、空冷エンジンはクリアランスがデカ過ぎるのか?

クリアランスの大きな空冷エンジンはピストンの首振りも水冷に比べれば大きいはず。

フリクション低減の為に油膜を薄くしたら古い空冷旧車にとっては薄過ぎたのか?だから振動が大きく感じるのか?

安価なオイルより悪いと言ってる訳じゃないので誤解しないで下さい。同価格帯で比べた時の味付けの話です。

あくまで想像です。今度またワコーズの営業さんに会ったらじっくり聞いてみたいです。

もっともワコーズのラインナップには、ちゃんとクリアランスの大きなエンジン用のオイルもありますからね。

コンセプト通り、ホント良く回るのでブン回した時の速さは気持ち良いです。

たかだか6馬力弱のエンジンなのに空力姿勢をとらなくても70キロまで到達するのが早い!

空力姿勢により80キロオーバーします。気持ち良いです!これはトリプルアールの長所ですね。

横型の中では高回転型の70エンジンの美味しい所が活きる気がします。

高回転・・・となると、

これ?

・・・ずいぶん前に入れたんですが、どんな感じだか忘れかけてきたので近い内にまた入れてみます。

まとめ

途中、トリプルアールの悪口みたいになっちゃいましたが何が得意か?というだけの話です。

この辺と比べると得意分野が違うというだけで、総合的に見れば海外メーカーのもっと高いオイルに負けない性能があると思います。

レスポンスと高回転パワーが好きという方にはお勧め出来るオイルです。

ワコーズのトリプルアールをAmazonで見てみる↓

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それでは今回はこの辺で。

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