![](https://i0.wp.com/minibike.odaryuji.com/wp-content/uploads/2023/03/5e223273-dd92-40d1-b166-6eb1e2a8deb9-5874-00000367e7ea7a79_file.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
小さいバイクに興味を持ったキッカケ
今ウチにあるバイクの中では1番古くからあるバイクがモンキーです。
現時点(2023)で20年ちょっとになると思います。
もっと以前には小さいバイクとしてはRG125EとかDT125RとかDJ-1Rとか色々あったんですが、その頃はまだ大型バイクや激速バイクに憧れていた頃でした。
モンキーは職場の先輩からタダ同然で貰ったので、最初はどうして欲しくて買った訳じゃありません。
ガレージに大型バイクやレーサーが増えて置き場所が無くなり、ホントは買い足したいのに泣く泣く買い替えていた頃でも、
スペースを取らないモンキーはガレージの隅っこで近所のコンビニへの買い物用として長い間残り続けました。
改造は大好きでしたが、モンキーの代名詞とも言える4ミニカスタムはやりませんでした。ボアアップをはじめとする「モンキーを速くするカスタム」に興味が無かったからです。
モンキーを速くするより大型に乗った方がよっぽど速いですからね。
大型車のカスタムやレーサーの維持に忙しくてモンキーは足としか見ていなかったと言うのが本音です。
サーキット、ジムカーナ、ツーリング、改造等々狂ったようにバイク漬けの毎日だったのもこの頃です。
大型やレーサーは気力・体力・お金・時間の4つが有り余っている時はこの上ない興奮や未体験ゾーンを与えてくれました。
でも、この4つが同時に有り余っている時間なんて意外と短いもんです。
仕事が忙しくなったり結婚したり親になったりして、次第に自分の自由になるお金と時間が減って行きました。
キリンに出て来そうな話ですが、私の場合、それは大した問題じゃ無かったんです。
常々何となく考えていた「大型って我慢する時間が長いな⁉︎」という疑念です。
気持ち良くスロットルを開ければ一瞬で非常識な速度域に達するパワーがあるのに、法定速度+αでジリジリと我慢走行を強いられる時間のなんと長い事か。
ならサーキット行くか、と言っても筑波の予約は過密状態。月に2〜3回走れれば良い方。
筑波は混んでるのでトミンモーターランドかスポーツランド山梨に行くか、と言っても、しょっちゅう行くには遠いし、大型や250レーサーを全開にするなら、やっぱり筑波かエビスくらいの広さは欲しいし。
そんなストレスが少しずつ溜まっていた頃でした。パワーが無ければ「思い切り開ける」事は出来るだろうけど・・・それ楽しいか?と葛藤しながら。
そんな時、近所のコンビニ用途専用だったモンキーで用事を済ませた帰り道に、ふと思いついた「目的地を決めない散歩」をやってみました。
なんだ?この開放感・・・なぜかメチャクチャ楽しい!
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後日、散歩の気持ち良さに味をしめた2回目の散歩の途中。木陰にモンキーを止めて何でそんなに楽しいのか考えました。
軽いから?それとも遅いから?・・・よく分からないけど、身近なのに見逃してた価値観があるような気がする。
そんな事を考える日々が続き、小さいバイクへの興味が膨らんでいきました。
もしかしたら、大好きなコーナリングも小さいバイクの方が楽しいのかな?
そんな事を考え出した頃、気付くとXR100モタードを買っていました。その話はまた次回。
モンキーの仕様
最初はフルノーマルで乗っていたモンキーですが、どうしても必要だと思った所だけは改造してあります。
バッテリーレスキット
最初の頃、メインバイクは大型やレーサーだったのでモンキーはガレージの隅っこで眠っている期間が長い。するとバッテリーが上がりました。
そこでバッテリーを外してバッテリーレスキットを組みました。
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これで長期保管でもバッテリーが上がる心配は無くなったので
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あとはガソリンを満タンにしてガソリンコックをオフにしてフロートチャンバーのガソリンを抜けばオッケーです。
フロートチャンバーのガソリンは腐るのが早いですからね。
モンキーの純正キャブにはフロートチャンバーのドレンに手でまわせるツマミが付いています。
元々、車に載せるレジャーバイクですからね。折り畳みハンドルといい、長期保管にも便利です。
久しぶりに乗る際はタイヤの空気圧を確認する程度で走り出す事が出来ます。
黄ナンバー登録
モンキーはのんびりトコトコが気持ち良いバイクですが、交通の流れに乗らないと危険な場合も多々あります。
最大の障壁は30キロ規制です。パワーが少ない事は慣れれば何とかなります。ノーマルの3.1馬力でも平地無風なら60キロくらい出るし。
なのでパワーアップ目的ではなく原付2種登録をする為にプチボアアップをしてあります。
TKRJの0.25mmオーバーサイズピストンで排気量を51cc(50.09cc)にしてあります。
随分前にやったので部品番号は忘れちゃいましたが、排気量が殆ど変わっていないのでピストンに合わせてシリンダーをボーリングした以外は全て純正部品で組んでいます。
ピストン+ボーリングで¥15,000くらいだったように記憶しています。
この程度のボアアップだと、最高速度も加速感も全く変わりません。別の見方をすれば、ノーマルの耐久性やフィーリングもそのままだと思います。
スプロケット
51ccにした程度ではパワーも殆ど変わっていません。モンキーは3.1馬力のままでも引っ張れば無風平地、空力姿勢で60キロ前後は出ます。
流石にノーマルではエンジンが回り過ぎるのでスプロケをドライブ15×ドリブン28にしてあります。
ここまで上げれば、条件次第ではメーター読みですが73〜74キロ位出る事もあります。
ここまでハイギヤにしても元々が過剰にローギアなモンキーなので発進しにくいどころか、普通のバイクの感覚で発進出来るようになります。
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必ずチェーンも同時に交換しましょう。純正はノンシールチェーンですが、スプロケットの寿命を伸ばす為にも耐久性が高いシールチェーンがお勧めです。↓
前カゴの注意点
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ホンダ純正のモンキー用前カゴを付けたんですが、これ、荷物押さえ棒が付いてないんです。
自転車より速度が速いので軽い物が風圧で吹っ飛んだり、重くても段差で揺れた時に落ちたりする事があります。
前カゴを付けるなら荷物押さえ棒(バネ式)が付いてるやつをお勧めします。
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カブ用だと純正でも押さえ棒が付いてるんですけどね。
炎天下の日にドリンクを入れたり、季節の変わり目に温度調整の為のウインドブレーカーを入れたり、曇りの日にポンチョを入れとく等、前カゴは一度使うとやめられません(^^)
タイヤ
インチアップはしていません。8インチによるタイヤの軽さもトコトコ散歩での軽快感に影響してる気がします。
20年も乗ってると市販されてるモンキー50用ノーマルサイズの3.50-8インチのタイヤはほとんど試したと思います。
その結果、最終的に辿り着いたのはこのタイヤです。
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IRCのSPというタイヤです。サイズは前後共に3.50です。リアを4.00にするより前後共3.50の方がハンドリングがニュートラルでした。
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モンキー用のタイヤチューブはエアバルブがL型のタイプです。Amazonで見てみる↓
リアサス
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リアサスは武川の安い方を入れていた事もあるんですが今は純正サスに戻しています。今後サスを変えるとしたらオーリンズが候補です。
サスの話は詳しくはこちら↓
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モンキーの今後
モンキーと言えば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのはボアアップを始めとした派手な4MINIチューニングでしょう。
このモンキーはほぼノーマルです。大型の改造に明け暮れていた頃、モンキーは単なる足だったので結果としてノーマルのまま残っただけですが、今はこれで良かったと思っています。
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モンキーの特に50は、トコトコとのんびり散歩する時に最高に気持ち良くなるようにエンジン特性から車体バランスまで絶妙に設計されていると思います。
もし私が今後、モンキーをイジるとしたらトコトコ散歩の気持ち良さを更に上乗せするような、低速域でのフィーリングを重視したエンジンや車体を仕上げる方向に興味があります。
イメージとしては
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例えばハーレーのパンヘッドや、
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ヤマハSRのカンリンのロングストローク&ヘビーウェイトフライホイールキット等は、
国産車でよく言われるような高性能、即ち高回転&高出力とは正反対の考え方です。
パンヘッドの鋭角に曲がった吸排気ポートは抵抗になるし、ロングストロークはバルブ径の制限・ピストンのフリクションロス等があり、フライホイールが重いとレスポンスが遅くなります。
ただ・・・高性能って何をもって高性能なんでしょうね?
高出力・鋭いレスポンス・・・ですか?
それってキビキビ走る為・・・極論すればサーキットのように俊敏に走る為の性能のように思えます。
勿論、一般市販車や市販レーサーは使用用途に合った適度な塩梅に調整されています。
ただ、一般市販車でもスーパースポーツとアメリカンでは味付けに大きな幅があります。特にエンジンと車体のレスポンス。
この差って常用するスロットル開度の差のような気がします。スポーティーな走り方をするのか、のんびり走るのか?です。
車体も同様です。スロットルを大きく使うスポーティーな走り方ならステップ荷重も早く大きく荷重しますからね。それに追従出来る車体という意味で。
のんびり走るならスロットルはパーシャルを常用するので吸排気ポートは広げ過ぎずカム山も控えめにして、
ロングストロークや重いフライホイールの方がギクシャクせず低回転で粘り強くゆったりと回ります。
排気量については、
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アメリカみたいに一気に数百キロ移動するのが当たり前の距離感なら大排気量の方が巡航速度を高く保てますが、
日本で、特に近所をプラプラする程度なら重くて大きなエンジンと車体は持て余します。
地域にもよりますが、のんびり走れる交通量の少ない道って主要道から少し外れた道の場合が多いですからね。
小さくて軽くて低速域でトコトコしやすいモンキーのエンジンと車体は、気楽で気軽でマイペースに自由を満喫出来る、
ストレスだらけの現代人が忘れかけた何かを思い出させてくれる昭和の傑作バイクだと思います。
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